初級ウェブ広告マネージャー89点合格の勉強法|3週間・未経験から一発合格した全手順

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用語はわかる。でも、いざ実務になると先輩に聞いてばかりで、自分では何も判断できない——」

入社してから約半年、ずっとそんなモヤモヤを抱えていました。

ウェブ解析士の資格は持っていて、CPA・ROASといった基本指標も一通り理解していたつもりです。
でも実際の広告運用となると、自分で戦略を考えられず、先輩への確認が日課になっていました。
「このままでは一生成長できない」——そう感じたことが、この資格に挑戦したきっかけです。

加えて、社長からもひと言もらいました。
「広告に特化した実力をつけるなら、ぜひこの資格を取ってほしい」と。
背中を押してもらった形で、2026年2月に受験。結果は89点で一発合格することができました。

この記事では、広告運用の実務経験がほぼゼロの状態から、3週間・約42時間で合格した勉強法を、
正直な本音とともに全てお伝えします。「問題集がない試験ってどう勉強すればいいの?」という不安も含めて、同じ悩みを持つ方の参考になれば嬉しいです。

目次

初級ウェブ広告マネージャーとは

初級ウェブ広告マネージャーは、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が運営する公式認定資格です。ウェブ広告の基礎知識から戦略設計力まで体系的に学べる実践的な資格として知られています。

資格体系は初級・上級・エキスパートの3段階で構成されており、まずは初級から挑戦するのが一般的なルートです。

ウェブ解析士との違い

同じWACAが運営するウェブ解析士との大きな違いは、広告運用に特化している点です。
アクセス解析だけでなく、実際に広告を出稿・運用するスキルを証明できます。

試験の詳細情報

受験費用

項目費用
試験のみ17,600円(税込)
再試験12,100円(税込)
講座11,000円(税込)
公式テキスト(PDF)4,400円(税込)
合計(全て受講する場合)33,000円(税込)

注意点

  • 講座・テキスト・試験はそれぞれ別途申込みが必要で、セット販売はありません。
  • WACA会員はマイページからクーポンを取得すると、テキスト(PDF)を無料で入手できる場合があります。(条件あり)

試験形式

項目内容
出題数60問
出題形式4択選択式
試験時間120分
受験方法オンライン(Moodleシステム)
受験場所自宅など任意の場所

公式テキスト・講座スライド・計算機を参照しながら受験できる「テキスト持ち込み可」の知識確認型試験です。

ただし、試験中の生成AIの使用・インターネット検索・SNSへの投稿は禁止されています。

受験スケジュール

2026年度は2月〜12月にかけて定期開催されます。各回2週間の受験期間が設けられており、期間内であれば24時間いつでも受験可能です。

合格基準

合格基準点は非公開ですが、受験者の体験談などから正答率70〜80%程度が目安とされています。

再受験について

不合格の場合、不合格日から14日以降に再受験が可能です。

  • 同一年度(1〜12月)内:再試験費用 12,100円(税込)
  • 翌年度:新規受験扱いで 17,600円(税込)

資格維持費用

WACA正会員としての年会費は6,600円(税込)/年です。資格の種類・数を問わず同額で、ウェブ広告マネージャー資格単独での追加年会費は発生しません。

難易度の正直な感想

正直なところ、思っていたより難しくありませんでした。ただ、これはウェブ解析士をすでに取得した上での感想である点はお断りしておきます。ウェブ解析士の学習を通じてデジタルマーケティングの基礎知識を身につけていたため、広告の概念や用語にもスムーズに入り込めました。まったくの未経験から始める場合は、難易度の感じ方が変わってくるかもしれません。

勉強を始める前は「広告に特化した試験だし、ウェブ解析士より難しいかもしれない」と感じていたのも事実です。さらに不安を大きくしたのが、「市販の公式問題集が存在しない」という点でした。

ウェブ解析士には公式問題集があるので、繰り返し解くうちに出題傾向をつかめるという安心感がありました。初級ウェブ広告マネージャーには市販の問題集はありません。ただし、講座を受講するとMoodle(学習管理システム)上で模擬試験問題を受けることができます。「どこが出るのかわからない状態で、どうやって勉強すればいいんだ……」という不安は、最初にぶつかった壁でしたが、実はMoodleの模擬試験という選択肢もあるのです。

ただ実際に取り組んでみると、その不安は思ったほど大きな問題にはなりませんでした。では、未経験者でも合格できるのか、他の資格と比べてどうだったのかを詳しく見ていきます。

未経験者でも合格できるか?

結論:十分可能です。

テキストは346ページと量は多く見えますが、図解が豊富で読み進めやすい構成になっています。AI時代の今だからこそ有利で、ChatGPTのスタディモードを使って問題演習を行うことで、学習効率が格段に上がります。ウェブ広告×AIが同時に学べて一石二鳥です。

勉強時間の目安

  • 完全未経験者:30〜40時間
  • 実務経験者:20〜30時間

過去問や冊子問題集は存在しないため、「テキストを深く理解すること」が最重要になります。
WACA公式も「実務経験・管理画面の操作経験がなくても問題ない」と明記しています。

他の資格との比較

全体的な難易度

実は、ウェブ解析士のほうが試験勉強は大変でした。初級ウェブ広告マネージャーは広告に特化した内容なので、一つひとつの知識が実務と直結しており、「そういうことか!」と理解しながら読み進められました。

初級ウェブ広告マネージャーのテキストは、ただ用語を覚えるだけでなく「どう使うか」がわかるのが最大のメリットです。

具体例:検索広告の「マッチタイプ」

例えば検索広告の『マッチタイプ』について。ウェブ解析士認定試験のテキストの第5章の「5-2-4 検索広告のインプレッションの管理」では、『完全一致やフレーズ一致という仕組みがあります』という機能の理解が中心です。

初級ウェブ広告マネージャー認定試験のテキストの第5章の「5-3-1 『キーワード』と『検索語句(検索クエリ)』では、ウェブ解析士認定試験のテキストより詳しく書いてあるので、
『実際の検索語句のレポートを見て、どのようにキーワードの追加や除外を判断し、運用を最適化していくか』といった運用戦略まで詳細に理解できるようになっています。

実務で使える「運用目線」

初級ウェブ広告マネージャーは、これから広告運用の実務を学ぶ方にとって、実践的な武器になります。単なる知識の暗記ではなく、「運用目線」を意識しながら学習を進めることで、現場で即戦力となるスキルが身につきます。

ウェブ解析士が「デジタルマーケティング全体の地図」なら、
本資格は「広告に特化した詳細地図」です。

初級ウェブ広告マネージャーは広告に特化した内容なので、一つひとつの知識が実務と直結しており、「そういうことか!」と理解しながら読み進められました。

簡単に感じた3つの理由

1
実務経験があった
ウェブ広告に触れていたため、設問の文脈がイメージしやすかったこと。
2
基礎知識があった
ウェブ解析士の学習でデジタルマーケティングの基礎用語が頭に入っていたこと。
3
オンライン受験形式
「完全暗記」を求められず、テキストを参照しながら受験できる点です。ただし、どこに何が書いてあるかを事前に把握しておく必要はあります。

公式テキストについて

公式テキストはPDF版のみで346ページです。冊子版は提供されていません(ウェブ解析士は冊子版あり)。2026年版は「初級ウェブ広告マネージャー公式テキスト Ver6.1(第6版)」として、WACA公式サイトで購入できます。

テキストの章構成

全10章で構成されています。

第1章ウェブ広告の役割とマーケティング基礎
ウェブ広告の歴史と現状・マーケティングの全体像・広告活用戦略
第2章ビジネスモデル理解とKPI設計
基本指標・ビジネスモデル別の利益構造・KPIツリー設計
第3章ターゲットの理解とカスタマージャーニー
ペルソナ設計・ファネル別の課題整理・カスタマージャーニーマップ
第4章顧客価値から導く訴求コンセプト設計
3C分析・バリュープロポジション・1行コピーの作成
第5章広告チャネル選定と配信設計の基礎
検索・ディスプレイ・SNS・動画広告の特性・入札戦略
第6章クリエイティブ戦略と競合リサーチ
チャネル別のクリエイティブ設計・競合分析・コピーライティング心理学
第7章計測とレポーティング入門
タグの仕組み・主要指標の計測・アトリビューション・A/Bテスト
第8章ランディングページとCVR向上の基本
LPの基本構成・ファーストビューの最適化・ヒートマップ分析
第9章広告運用のリスク&ルール基礎
広告表現の基準・景表法などの関連法規・ブランドセーフティー
第10章これからのデジタル広告と学習を続けるコツ
AI入札やCookie規制などの最新トレンド・スキルアップのロードマップ

各章からの出題数は公式発表されていないため、苦手分野を作らず網羅的に理解することが合格のカギとなります。

テキストの年度対応について

ウェブ広告の世界は変化が早いため(AI・プライバシー規制など)、毎年なんらかの更新が行われています。各年度の試験はその年度版テキストに準拠しているため、旧テキストで新年度の試験に対応することは原則できません。2026年版は特に大幅なリニューアルが行われた年にあたります。

3週間・1日2時間で89点を取った勉強法

私は2026年2月に初級ウェブ広告マネージャー認定試験を受験し、89点で合格しました。仕事をしながらの受験だったため、平日は朝の1時間と夜の1時間、休日は2〜3時間を確保し、合計約42時間(3週間×7日×2時間)の学習時間で一発合格を実現できました。ここでは、限られた時間で効率的に合格点を取るために工夫した勉強法を具体的にご紹介します。

私の前提知識と使用教材

筆者について

私(井上翔)は現在、オーシャンズ株式会社で広告運用コンサルタントとして、デジタルマーケティング支援とウェブ広告運用代行を担当しています。入社当時はマーケティング及びウェブ広告業界未経験で、入社約1年が経過した現在も学び続けながら、リスティング広告やSNS広告などの運用業務に携わっています。

受験前の前提知識としては、ウェブ解析士の資格取得経験と、入社約半年のウェブ広告運用実務経験がありました。ただし、実務経験といっても管理画面を触って入稿が少しできる程度で、ほぼ未経験に等しいレベルです。先輩に質問しながら業務をこなす日々が続いていました。

使用したのは公式テキストPDFとChatGPT、NotebookLMです。市販の問題集が存在しないため、ChatGPTに公式テキストを読み込ませてスタディーモードでひたすら問題を解き、公式問題集がなくとも演習問題を好きなだけ解ける環境を自分で作りました。

NotebookLMはウェブ広告マネージャー特化型の電子辞書として使い、わからない語句をそのままモヤモヤした状態で放置する時間をなくすことができました。テキストを通読しながら疑問が浮かんだら即NotebookLMで検索し、理解してから先に進む——このスタイルが自分には合っていました。

公式テキスト(PDF)はWACA公式サイトで購入できます。

勉強スケジュールの全体設計

3週間という限られた期間を最大限に活用するために、週ごとに明確な目標を設定しました。

期間メイン作業ポイント
1週目 学習開始〜14時間 第1〜10章を一通り読む 公式テキストPDFの各章にどんな内容があるのか把握し、用語を軽く理解する
2週目 14〜28時間 ChatGPTのスタディーモードで問題演習 間違えた問題をGoogleドキュメントに記録(学習日・間違えた箇所・問題内容)。NotebookLMで不明点を調べ、重要用語を自分の言葉でまとめ直す
3週目 28〜42時間 弱点克服と総仕上げ 間違えた箇所を重点的に復習後、網羅的な演習で理解度を確認。最後に公式テキストPDFを読み返す

一つ正直に告白すると、私は完全な夜型人間です。「朝1時間の勉強」と書くのは簡単ですが、いつもより早く起きての勉強は眠くてかなりきつかったです。特に1週目は「なぜこんな時間に起きているんだろう……」と何度か思いました。それでも続けられたのは、週ごとに目標をはっきり決めていたから。「今週はとにかく全章を一通り読む」という明確なゴールがあると、モチベーションが保ちやすかったです。

効果的な問題演習と復習のサイクル

2週目と3週目の学習では、以下のサイクルを徹底しました。

1
ChatGPTスタディーモードで問題を解く
2
間違えた問題を記録(学習日・章番号・問題内容・正解)
3
NotebookLMでテキストの該当箇所を検索
4
理解できるまで読み込み、自分の言葉でメモ
5
翌日、同じ問題を再度解く

ChatGPTへのテキスト読み込みについて補足しておくと、PDFを取り込んだあとに「このテキストをもとに、4択形式で問題を出題し続けてください」と指示するだけで、自分だけの問題集が完成します。回答後に「解説もお願いします」と加えると、テキストの該当箇所と照らし合わせた説明まで出してくれるので、理解が格段に深まりました。

NotebookLMは辞書的な使い方が中心でしたが、「この用語がどの章のどのページに出てくるか」も教えてくれるので、試験前の総仕上げにも活躍しました。

このサイクルを繰り返すことで、知識が定着しやすくなりました。

PDFテキストの効果的な活用法

この試験の最大の特徴は、オンライン受験形式であること。つまり、試験中にテキストを見ながら回答できるのです。だからこそ、私は「暗記より理解」を重視し、試験本番で素早く該当箇所を探せる状態を目指しました。

準備した3つのポイント

1
各章のキーワード一覧を自作メモでまとめる
例えば第1章なら「リスティング広告、品質スコア、広告ランク、部分一致、完全一致」といった重要用語を箇条書きでGoogleドキュメントにメモしました。試験中に「これどこだっけ?」と迷ったとき、メモを見れば関連ページにすぐジャンプできます。
2
テキストのしおり・ブックマーク機能を活用
PDFリーダーのブックマーク機能で、各章の先頭ページに瞬時に飛べるよう設定しました。試験は120分で60問なので、1問2分ちょっとのペース。検索時間をいかに短縮し、わからなかった問題や怪しい問題に時間を割くかが合否を分けます。
3
数値系・媒体比較は付箋やハイライトで目印
「Googleディスプレイ広告のバナーサイズは?」「LINE広告の最低出稿金額は?」といった数値系の情報は、試験だけでなく実務でも振り返ることがあります。これらにハイライトを引いておくと、視覚的に探しやすくなります。

ウェブ解析士との勉強法の違い

私は初級ウェブ広告マネージャーの前に、ウェブ解析士の資格を取得していました。両者の勉強法には明確な違いがあります。

ウェブ解析士は冊子テキストと公式問題集があり、出題傾向をつかみやすかったのに対し、初級ウェブ広告マネージャーは公式テキストPDF版のみ。タブレットかPCが必須で、私はChatGPTのスタディーモードで問題演習を重ねました。

内容の関係性でいうと、ウェブ解析士が「デジタルマーケティング全体の地図」なら、本資格は「広告に特化した詳細地図」です。ウェブ解析士を先に学んでいたことで、CVやCTRといった基本用語の理解がスムーズでしたし、「広告がマーケティング全体のどこに位置するか」という俯瞰視点も持てました。

ただし、ウェブ解析士未取得の方でも本資格から始めて十分合格可能です。

もし余裕があれば、ウェブ解析士を並行学習すると、より深い理解が得られるのでおすすめします。

特につまずきやすいポイント(注意箇所)

実務経験があった私でも、特に苦戦したポイントが4つあります。

1
各SNS広告の仕様の違いと「TikTok広告」の追加
Facebook、Instagram、X、LINEの違いだけでも実務では混乱することがありましたが、2026年版では新たに「TikTok広告」が加わりました。また、Instagramストーリーズとリールで推奨されるアセットの違いなど、媒体ごとの細かい仕様を体系的に整理できていなかったことを痛感しました。
2
計測ツール(GTM・GA4)の役割とCookie規制への対応
実務では「とりあえずタグ設置しておけば計測できる」くらいの感覚で使っていたGTMですが、タグ・トリガー・変数の構成要素を正確に説明できるかと言われると自信がありませんでした。GA4の重複コンバージョン回避の仕組みや、Cookie規制に対応する「拡張コンバージョン」「コンバージョンAPI(CAPI)」といった最新技術は、概念の理解が曖昧で、テキストを何度も読み返しました。
3
動画広告のフォーマット・課金方式とABCDフレームワーク
CPV、CPM、vCPMの違いや、TrueView・バンパー広告の使い分けは、実務で設定画面を触っていても「なんとなく」で選んでいた部分がありました。2026年版では効果的な動画制作のための「ABCDフレームワーク(Attract, Brand, Connect, Direct)」など、クリエイティブの質に関する概念も増え、「運用スキル」だけでなく「制作の視点」も求められることを実感しました。
4
ショッピング広告の特性と商品フィード管理
検索広告に慣れていた私にとって、「キーワードも広告文も設定しない」というショッピング広告の概念は、最初は戸惑いました。Google Merchant Centerでの商品フィード管理も、実務で触ったことがなく、図解を見ながら「検索クエリに対して商品が自動マッチする流れ」を一つ一つ確認し、ようやく腑に落ちました。

まとめ:実務に直結する学びだった

正直に言うと、「思ったより簡単だった」というのが試験後の感想です。その理由は、2026年版がKPI設計からクリエイティブ作成、計測、ランディングページ改善(LPO)まで、実務の流れに沿って体系化されていたから。

特に印象に残っているのが、第2章の「KPIツリー」の考え方です。ウェブ解析士のテキストでもCPAやROASの定義と計算式は学びましたが、初級ウェブ広告マネージャーではそこから一歩踏み込み、LTV(顧客生涯価値)から逆算して「上限CPA=1人の顧客獲得にかけられる限界の広告費」を算出する具体的な思考プロセスまで解説されていました。「指標を知っている」から「指標を使って判断できる」への移行——これがまさに実務で足りていなかった部分でした。

日々の運用業務で「なんとなく」やっていたことが、一連の戦略的なフローとして整理され、「そういうことだったのか」と腑に落ちる瞬間が多かったです。

試験当日の様子・受験の流れ

受験申込から試験開始までの手順

申込から受験開始までの流れは以下の通りです。

1
WACA公式サイトから試験を申し込み
2
申込確認メールを受信(試験名・費用を確認)
3
クレジットカード等で受験費用17,600円を支払い
4
領収書案内メールを受信し、申込注文処理が完了
5
受験案内と費用受領確認完了メールを受信(ログイン情報・重要注意事項を確認)
6
申込日から3日後にMoodle管理画面へログインして動作確認
7
試験開始日の0:00に「試験講座」がMoodle管理画面内に表示されているか確認(表示されない場合は事務局へ連絡)
8
試験開始日から2週間以内の好きなタイミングで受験開始(最終日の23:59まで受験可能)

受験ツールはMoodle(オンライン学習管理システム)を使用します。自宅から好きな時間に受験できるのが大きなメリットです。

試験当日の実際の様子(体験談)

ウェブ解析士認定試験もオンライン受験だったので、受験形式そのものへの緊張はほとんどありませんでした。「いつもの試験と同じ」という感覚で、比較的落ち着いた状態で臨めました。

ただ、受験中に「あ、これわからない」と焦る瞬間はありました。特につまずきやすいポイントとして挙げたSNS広告の仕様比較あたりは、試験中にもテキストを確認する場面がありました。事前にブックマークや自作メモを準備しておいたおかげで、時間のロスは最小限に抑えられたと思っています。

筆者は自宅のノートPCで受験しました。集中できる環境づくりを最優先に考えました。

受験環境の工夫

  • デュアルモニター体制: 試験画面とテキストPDFを並行表示できるよう、サブモニターを用意。これが非常に効果的でした。
  • 静かな自室: 集中できる環境を確保。
  • ブラウザのお気に入り登録: Moodleを事前登録し、すぐアクセス可能に。

必須の準備物

  • PC(ノートPCでOK)
  • 安定したネット環境
  • 公式テキストPDF

オンライン受験では、PDFテキストを画面に開いて並べながら受験できます。いわば「辞書を引きながら解く」イメージです。ただし、120分で346ページのテキストを全検索するのは非現実的。事前の理解度が得点を大きく左右します。

問題の難易度は「確実に分かる問題」「テキストを確認すれば解ける問題」「少し考える問題」に分類されます。実務経験やウェブ解析士の知識があれば、半分以上はテキストなしでも答えられる水準でした。

合否確認と認定証の受け取り

合否は受験当日に即時判明します。Moodleの試験画面で「テスト終了」→「すべてを送信して終了する」ボタンをクリックすると、その場で合否が表示されます。

89点という数字が画面に出たときは、素直に嬉しかったです。勉強したことで理解が深まり実務でも活かせると感じていたこと、そして業界未経験でスタートした自分に、また一つ肩書きが増えたことへの嬉しさがありました。

合格後、認定日から2週間以内にオープンバッジ(デジタルスキル証明書)と認定証がメールで送付されます。オープンバッジはLinkedInやX(Twitter)のプロフィールに掲載してスキルをアピールできます。

合格者特典

  • 公式テキストの無料配布(年1回、通常4,400円)
  • 資格名称・ロゴマークの使用権
  • スキルアップ講座の参加費割引
  • 会員コミュニティへの参加
  • ビジネスマッチング機会の提供

※これらの特典は年会費の納入を継続している間のみ有効です。

資格取得で変わったこと・3つのメリット

1. 実務スキルの向上

資格取得後、最も大きく変わったのは実務レベルです。受験前は先輩の指示通りに施策を実行するだけでしたが、合格後は自分で戦略を立てられるようになりました。

わかりやすい変化として、少額案件の運用を任せていただけるようになりました。以前はすべて先輩の管理下での補助作業でしたが、今は自分で判断しながら運用に携わる機会が増えています。

例えば、少額案件で獲得数を増やす場合、以前は最初から「コンバージョン数の最大化」を使っていました。しかし今では、コンバージョン数が20個程度溜まるまでは「上限クリック単価設定+クリック数の最大化」で機械学習を進める戦略が立てられます。結果として、少額でも成果を出しやすくなりました。

2. クライアント対応力の変化

月次報告の質も向上しました。曖昧だった説明が体系的に話せるようになり、媒体間の比較や選定理由も明確に言語化できます。クライアントからの信頼も以前より厚くなったと感じています。

また、広告運用をメインに担当している先輩との会話も格段にスムーズになりました。以前は先輩の話を半分くらいしか理解できていない感覚がありましたが、今は文脈ごと理解して聞けるようになり、こちらからも具体的な質問や提案ができるようになっています。「用語は知っている」と「文脈で理解している」は、全然違うということを実感しています。

3. キャリアアップへの影響

会社のホームページで「ウェブ広告マネージャー保有スタッフ」として紹介されるようになり、クライアントへの信頼性向上にも貢献できています。さらに上級ウェブ広告マネージャーへの受験資格も得られ、次のステップが明確になりました。

よくある質問(FAQ)

試験の基本について

合格できます。WACA公式も「実務経験・管理画面の操作経験がなくても問題ない」と明記しています。オンライン受験形式でテキスト参照が可能なため、テキストをしっかり読み込めば知識ゼロからでも対応可能です。学習時間の目安は30〜40時間程度を見込んでください。

公式には非公開ですが、70〜80%以上が合格ラインと推測されます。

学習・準備について

一般的な目安は20〜40時間です。実務経験者やウェブ解析士保有者であれば20〜30時間で合格可能ですが、完全未経験の場合は30〜40時間の確保をおすすめします。

はい、できます。ただし試験時間は120分で60問あるため、すべての問題をテキストで調べるのは時間的に困難です。重要箇所にブックマークや付箋を設定しておくと効率的に解答できます。

2026年現在、PDF版のみの提供です。冊子版はありません。タブレットやPCでの閲覧、または必要ページを印刷しての学習をおすすめします。

受験制度について

できます。不合格日から14日以降に再受験が可能です。同一年度内(1〜12月)であれば再試験費用は12,100円(税込)に割引されます。翌年度の受験は新規受験扱いとなり、17,600円(税込)が必要となります。

他資格との比較

初級ウェブ広告マネージャーは「WEB広告キャリアの第一歩」

未経験でも3〜4週間で取得可能

この資格は、未経験でも3〜4週間で取得できました。オンライン受験で合格ハードルは比較的低めですが、得られる知識とスキルは想像以上に実践的です。

公式テキストとAIを活用した効率的な学習法

学習方法はシンプルです。公式テキスト(PDF)を丁寧に読み込みながら、ChatGPTで「問題出題くん」を作って演習し、NotebookLMをウェブ広告特化の電子辞書として活用する。この3つの組み合わせが、問題集がない試験への最適解でした。わからないことをわからないまま放置しない環境を作ることが、最短合格への近道だと感じています。

資格取得で広がる実務スキル

取得後の変化は明確です。以前は「コンバージョン数の最大化」程度の知識しかありませんでしたが、現在では「少額案件では上限クリック単価設定+クリック数の最大化で機械学習を進める」といった戦略的な判断ができるようになりました。クライアント報告も体系的になり、先輩との会話もスムーズになっています。

今すぐ始める第一歩

迷っているなら、公式テキストの第1章「ウェブ広告の役割とマーケティング基礎」から始めてみてください。当社でも資格保有スタッフが広告運用に取り組んでいます。

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この記事を書いた人

井上 翔#広告運用コンサルタント

異業種からデジタルマーケティングの世界へ挑戦。現在はSNS運用を中心に、企画・撮影・編集まで一貫して取り組んでいる。専門家としての視点だけでなく、これから取り組む企業と同じ目線に立てることが強み。

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